▼▼御茶ノ水アドバイザー通信(VOL149)▼▼平成30年5月31日
このメールマガジンは、過去に名刺交換させていただいた方に送らせていただいています。
目次
■働き方改革法案修正合意
■社会保障費190兆円に
■介護保険料6.4%上昇
■私の好きな山・登山道(福島県磐梯山)
■私の好きな温泉(福島県猪苗代町押立温泉)
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■働き方改革法案修正合意
〇自民、公明両党と日本維新の会、希望の党は21日、働き方改革関連法案を一部
修正することで正式合意した。残業の上限規制を機に、大企業が中小企業に無理
な発注をするなど弊害が出ないように規定を設ける。高収入の専門職を労働時間
規制から外す「脱時間給制度」は、適用された本人の意思で離脱できることを
明確にする。
〇修正合意では、新たに中小企業に配慮する規定を盛り込むことにした。法律が施
行されると、残業は年720時間の上限がかかる。大企業では従業員が長い時間
働けなくなれば、終わらない仕事を下請けの中小企業に短い納期で発注したり、契
約内容を頻繁に変えたりする恐れがある。中小へのしわ寄せを防ぐ努力義務を法
案に定める。
〇地方の自治体や労使代表らで作る協議会の設置も求める。中小企業で働く人の労
働時間や、労働条件、正社員と非正規社員の処遇格差などを議論する。
〇脱時間給制度を適用された人が本人の意思で離脱できることも法案に規定する。
企業が過重な労働を強いることを避ける。脱時間給制度は年収1075万円以上の
金融ディーラーやアナリストらが対象の見込み。
年収1千万円以上の労働者は約3%。職種などは限定するため、対象者はさらに
絞られる。
〇働き方改革関連法案は労基法など8本の法律を一括改正する。残業規制の導入と
脱時間給制度の創設、正規と非正規の不合理な待遇差を解消する「同一労働同
一賃金」の実現の3つが柱だ。法案のうち残業時間の規制は大企業が19年4月、
中小企業が20年4月適用する。同一労働同一賃金は大企業が20年4月、中小
企業が21年4月になる。
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■社会保障費190兆円に
〇政府は21日、税や保険料で賄う医療、介護など社会保障給付費が経済成長率を
年2%前後とする基本ケースで2040年度に190兆円になるとの推計を公表した。
18年度から6割増え、特に介護は高齢者数の増加で2.4倍の約26兆円に膨ら
む。給付全体が経済成長を上回るペースで増え、国内総生産(GDP)に対する比
率は18年度より2.5%高い24%となる。給付と負担の両面からの改革が急務で
ある。
〇2040年度には65歳以上の人口が4千万人近くとピークに達し、人口のほぼ3人
に1人が占める。一方、15~64歳の生産年齢人口が1500万人減り、税や社会
保障制度を支える就業数が約930万人減る。
医療は40年度は68兆5千億円と18年度比で75%増える。年金は伸びが小さく
29%増の73兆2千億円、子育て関係が66%増の13兆1千億円、介護費は26
兆円に膨らむ。
〇今後、医療や介護サービスを利用する高齢者の自己負担を引き上げたり、高齢者
らが支える側に回る環境を政策で押しす進め、給付と負担の在り方を幅広く見直す
改革が求められている。
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■介護保険料6.4%上昇
〇厚生労働省は、21日、2018年度から20年度の65歳以上の介護保険料が全国
平均で月5869円になると発表した。15~17年度に比べ6.4%の上昇となる。制
度が始まった00年~02年度と比べほぼ2倍の水準まで上昇した。介護報酬のプ
ラス改定で介護にかかる費用が増えたことが主な原因で、今後も増加が見込ま
れる。
〇介護や支援が必要だと認定された65歳以上の人は17年末で629万人と3年前よ
り41万人増えた。介護サービスの公定価格が18年度0.54%のプラス改定で、
今回保険料を引き上げた自治体は1224と全体の78%を占めた。
〇自治体間の間で保険料水準の格差が大きい。保険料が一番安いのは、北海道音
威子府村が3000円。
村内に介護施設がないため、施設給付費が抑えられているのが理由。2番目が群
馬県草津町の3300円。
保険料が一番高いのは、福島県葛尾村9800円、二番目が福島県双葉町8,976
円。東日本大震災の影響
で単身で暮らす高齢者らの介護サービスの需要が高いためである。
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■私の好きな山・登山道(福島県磐梯山)
〇昔は、「石の梯」とたたえられ、磐梯神を頂上に祭っていたことから磐梯山(いわは