▼▼御茶ノ水アドバイザー通信(VOL74)▼▼平成27年4月15日号
このメールマガジンは、過去に名刺交換させていただいた方に送らせていただいています
目次
■裁量労働制の対象拡大へ
■最近の労働判例(広島中央保健生活協同組合事件)
■生命保険情報
■私の好きな山・登山道(埼玉県両神山)
■私の好きな温泉(埼玉県両神温泉)
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■裁量労働制の対象拡大へ
〇政府は、4月3日、労働基準法改正案を閣議決定し、国会に提出した。時間ではなく成果に対して賃金を支払う「脱時間給」制度(ホワイトカラー・エグゼンプション)を新設するほか、裁量労働制の対象拡大を盛り込んだ。今国会で成立すれば、2016年4月に施行する予定。
〇裁量労働制はあらかじめ決めた労働時間だけ働いたとみなす制度。ただ深夜や休日に働くと手当がつく点で、同じ法案に盛り込まれた「脱時間給」精度(ホワイトカラー・エグゼンプション)とは異なる。
〇今の裁量労働制の対象は専門型で約50万人。デザイナーやコピライター、研究職、弁護士、大学教授など専門的な知識や技術が求められる職種が対象です。2000年に解禁された企画型の裁量労働制は約10万人。企画や調査、分析といったアイデア勝負の事務職が対象です。企画型は専門型に比べて普及が遅れているため、見直すことにした。
〇第一に対象を広げる。一定の専門知識を持って顧客の経営課題の解決につながる提案をする営業職を新たな対象に加える。具体的には、高度な金融技術を使って企業の資金調達を支援する銀行員や、顧客の事業に対して複雑な保険商品を組み合わせて提案する損害保険会社の社員、顧客企業の基幹システムの設計を話し合う営業担当者などを想定している。企業年金の制度を指南する生命保険会社の担当者なども対象になりそうだ。
〇第二に手続きを簡単にする。これまで企画型の裁量労働制を導入するには、オフィスや工場ごとに労使が合意する必要があった。これからは本社で合意すれば、全国の事業所で適用できるようにする。
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■労働判例(広島中央保健生活協同組合事件(最高裁小法廷平成26.10.23判決)
〇X(理学療法士)は、Y組合に雇用され、A病院の訪問リハビリチームの副主任の地位にあったが、労基法65条3項に基づき妊娠中の軽易作業への転換を希望し、より軽易な病院リハビリ業に従事するリハビリ科に異動する際、副主任を免ぜられた。Xは産前産後休業及び育児休業の後、訪問リハビリ業務に従事したが再び副主任に任ぜられることなく、理学療法士としての職歴が6年短い副主任のもとで勤務した。
〇Xは、これを不服とし、副主任を免ぜられた措置が均等法9条3項で禁じられる妊娠または出産等を理由とする不利益変更扱いにあたるとして、副主任手当の支払いや損害賠償等を求めた。1審、2審ともにXの請求を棄却したが、最高裁は高裁判決を破棄し、高裁に差し戻した。
〇最高裁は、均等法の理念及び同法9条3項の趣旨・目的に照らして、軽易業務への転換を「契機として」の降格措置は、原則として同項の不利益にあたるとしました。この判断基準によるならば、軽易業務への転換があって、それと関連して職位への引き下げといった降格処分がなされた事実があれば、その降格処分が9条3項の不利益取り扱いにあたらないというには、使用者の側で特段の事情があったことを立証
しなければならないことになります。この点を示したところに、本件最高裁判決の意義があります。
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■生命保健の活用(役員報酬を見直して、会社のキャッシュフローを改善してみませんか)
〇役員報酬(月額)130万円から100万円(年間360万円報酬を引き下げた場合)
役員報酬(年間)1560万円ー税金約321万円ー社会保険料約149万円=手取り額約1088万円 (1)
役員報酬(年間)1200万円ー税金約224万円ー社会保険料約133万円=手取り247万円 (2)
(1)-(2)=手取り減少額247万円→25年間で約5263万円(報酬削減額)
〇法人の役員報酬15609万円+社会保険料約149万円=負担額約1709万円 (3)
法人の役員報酬1200万円+社会保険料約133万円=約負担額1333万円 (4)
(3)-(4)=約376万円→25年間で約9403万円(会社負担の軽減額)
〇役員報酬を退職慰労金で受け取るとすれば
退職慰労金約6145万円→退職慰労金(手取り額約5263万円)
会社ノキャッシュフローは9403万円ー6145万円=約3258万円改善します。
〇法人の負担減少額を生命保険料に充当することで退職慰労金が確保できます。この際検討されてはいかがでしょうか。不明な点等あれば当事務所までお尋ねください。
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■私の好きな山(埼玉県両神山)
〇古くより修験の山として多くの修験者に愛された山で、登山口である日向大谷から会所への道中に現れる
行者の像や石標に信仰の山として象徴されています。
〇標高1723m、日本百名山のひとつで、百名山決定の決め手となったのがニリンソウの自生と言われている。
〇以前は登山口として白井差口もあったが、地権者と行政の相続税争議で廃道となったため、今では日向大谷口が代表的登山口です。
〇日向大谷から尾根沿いに清滝小屋、鎖場、両神神社を経由して頂上にいたるが、往復7時間半程度要する登山道です。
〇春はミツバツツジ、ヤシオツツジが咲き誇り、秋は紅葉で有名な山です。
〇両神山のHP: http://japanesealps.net/others/ryougami/index.html
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■私の好きな温泉(埼玉県両神温泉)
〇登山の際の通り道にある道の駅・両神温泉「薬師の湯を」お勧めします。道の駅で温泉に入り、登山の疲れをとることができます。
〇町営日帰り温泉と農産物直営所及びそば打ち体験施設が併設されています。
〇宿泊施設としては国民宿舎「両神荘」もあるので前泊等に便利です。
〇両神温泉のHP:http://travel.biglobe.ne.jp/onsen/spot/11000613.html
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江川社会保険労務士・FP1級・行政書士事務所
生命保険代理店江川 明豁
電話:03-6206-0580、Fax:03-6206-0581
E-mail: akihiro-egawa@oasis.ocn.ne.jp URL:http://www.egawa-houmu.com
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