千代田区外神田「江川社会保険労務士・FP・行政書士事務所」

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2月18日

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東京都千代田区外神田２－１－４－１０３
江川社会保険労務士・ＦＰ・行政書士事務所
電話　：03-6206-0580,FAX:03-6206-0581
E-mail：akihiro-egawa@oasis.ocn.ne.jp
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　　　　　　　　　　　　　発行：２０１６年２月１８日
江川事務所だより（ＮＯ７９）
　今年は、年明けから中国の景気減速、原油価格の低下および円高ドル安の影
響で日米欧の株式市場が乱高下し、日銀黒田総裁のマイナス金利導入も逆効果
に作用し、アベノミクスも振出しに戻っています。
　国内のニュースを見ても暗いものが多くなっています。１月１５日に軽井沢
で起きたバス転落事故では若い学生中心に１５人が犠牲となりました。１月２
８日には甘利経済再生大臣が現金授受問題で辞任しました。元プロ野球選手の
清原和博選が覚せい剤取締法違反で逮捕されました。２月１６日には川崎介護
施設で３人の老人転落事故が施設職員による殺人事件ということが判明しまし
た。
　もう一つ、北朝鮮では弾道ミサイルが発射され国連による経済制裁が協議さ
れていますが、中国が経済制裁には慎重なためいまだ進展がみられません。
　春は確実に近づいており、株式市場が沈静化すれば明るい話題も今後増加す
ることを願っています。
　　では、今年初めての事務所だより７９号をお届けします。

１．健康保険制度の改正について
（１）標準報酬月額の等級が追加されます。
　　現在の上限１２１万円に、次の３等級が追加されます。
　①１２７万円（報酬月額１，２３５，０００円～１，２９４，９９９円）
　②１３３万円（報酬月額１，２９５，０００円～１，３５４，９９９円）
　③１３９万円（報酬月額１，３５５，０００円以上）
　　これに伴う届出は不要です。算定基礎届・月額変更届により、職権で改定することになっています。
（２）標準賞与額の上限額が引き上げられます
　　今までは年間の類型学が５４０万円でしたが、平成２８年４月以降は５７３万円になります。
（３）傷病手当金・出産手当金の計算方法が変わります
　　〇平成２８年３月３１日までの１日当たりの支給金額
　　「休んだ日の標準報酬月額」÷３０日×２／３
　〇平成２８年４月１日から１日当たりの支給金額
　　「各月の標準報酬月額の平均した額」÷３０×２／３
（４）協会健保の保険料額が改定されます
　　改定は３月分（４月納付分）からとなります。
　　東京都９．９７％から９．９６％へ
　　神奈川県９．９８％から９．９７％へ
　　埼玉県９．９３％から９．９１％へ変更になります。なお、４０歳から６４歳までの介護保険第２号被保険者は、この保険料のほかに１．５８％の介護保険料率が加算されます。

２．２０１６年度の公的年金受取額は据え置きを発表
（１）厚生労働省は１月２９日、２０１６年度の公的年金の受取額を発表した。厚生年金　
を受け取る夫婦２人のモデル世帯で月２２万１５０４円で事実上据え置きになる。年金額を決める際の基準になる名目の手取り賃金が減り、年金額は３年ぶりに横ばいとなった。厳密にはモデル世帯の厚生年金の受取額は１５年度に比べ３円減るが、これは端数処理の仕方がかわったためです。
（２）年金額は毎年度見直ししている。改定の基準になるのは物価上昇率と賃金変動率の二つです。総務省が発表した１５年の消費者物価指数（ＣＰＩ）は０．８％だった。ＣＰＩが前年を上回るのは３年連続。一方、厚労省によると、名目の手取り賃金は、０．２％減だった。改定の基準になる賃金が減っても物価が上昇しているため年金額は減額されない。このため、１６年度は据え置きとなりました。
（３）月２２万１５０４円もらえるのは夫が平均的収入（賞与を含む月額換算４２．８万円）で４０年間働き、妻が専業主婦の場合です。国民年金は満額で６万５００８円。満額を受け取るには４０年間保険料を払い続ける必要があります。

３．雇用は依然堅調
（１）厚生労働省が１月２９日に発表した２０１５年平均の有効求人倍率は１．２倍と１９　
９１年以来、２４年ぶりの高水準となった。総務省が同日発表した完全失業率も３．４％で９７年以来、１８年ぶりに低い水準だった。
　　生産や消費は低迷しているが、宿泊・飲食。医療・福祉を中心に人手不足が続いており、雇用情勢は堅調です。有効求人倍率は全国のハローワークで仕事を探す一人あたりの求人が何件あるかを示す。
（２）２０１５年１２月の有効求人倍率は前月より０．０２％増の１．２７倍。仕事を探す人が減っている一方で企業の求人は増えており、採用が難しい状況が続く。雇用の先行指標とされる新規求人数は前年同月より　６．２％増の７８万９８０人だった。宿泊・飲食（１６．７％増）、医療・福祉（７．６％増）などで求人数の増加が目立った。
（３）１５年平均の完全失業率は、５年連続で低下した。１５～６４歳は７３．３％、男女別でも女性の就業率が６８年以降最高の６４．６％だった。１５年３月以降、完全失業率は３％台の前半の低い水準で推移しており、総務省は「雇用情勢は引き続き改善傾向で推移している」とみています。

４．生命保険情報（終身払い一時保険
（１）今年に入り、世界経済は変調をきたし、株価や為替が乱高下し、投資リスクが著　
しく増幅しています。
　　　このため、利回りが低い１０年物国債に人気が集中しています。証券会社、銀行　
ではラップ口座を推奨していますが、さすがにこの乱高下では対処できないと思います
（２）終身払い一時保険は、購入時に受け取る保険金が確定しており、死亡保険金として相続人が受け取るときは非課税枠がご利用できる妙味もあります。
　ついては、先行き不透明な市場でも安定運用が期待できる終身払い一時保険の購入をぜひご検討ください。

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