▼▼御茶ノ水アドバイザー通信(VOL133)▼▼
このメールマガジンは、過去に名刺交換させていただいた方に送らせていただいています。
目次
■医療費の膨張小休止
■残業減・休日増の中小企業助成拡大へ
■年金支給漏れ10万人
■私の好きな山・登山道(山形県羽黒山)
■私の好きな温泉(山形県月の沢温泉)
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■医療費の膨張小休止
〇厚労省が9月15日発表した2016年度の概算医療費は41兆3千億円と、前年度と比べ0.4%減った。減少
に転じるのは診療報酬が大幅にマイナス改定された02年度以来、14年ぶり。
〇薬価引き下げなどが奏功したが、75歳以上の高齢者に限ると医療費は増え続ける。今秋本格化する18年度
の医療費抑制を巡る議論は、薬の「費用対効果」をどう値段に反映させるかが課題となる。15年度はC型肝炎
を治療する高額薬剤の「ハーボニー」と「ソバルディ」が集中的に使われた影響で医療費が3.8%増えた。
16年度はこうした薬剤の使用量が減ったうえ、薬価が3割引き下げられた影響が大きくでた。医療費のうち
薬代と薬剤師の技術料を合わせた「調剤」は4.8%の減少となった。
〇全体の医療費はわずかに減少したが、75歳以上に限れば1.2%のプラスだ。1人当たりの平均で32万5
千円の医療費は75歳以上では93万円にもなる。このため、医療技術の進化と高額化に対応しようと進んでい
る議論の一つが費用対効果の薬価への反映だ。効果が高い割に価格が低い薬は値段を引き上げる一方、価
格に見合う効果が出ていないものは薬価が引き下げられる。
〇費用対効果を薬価算定に取り入れている代表例は英国だ。費用効果が低いと判断すれば保険適用から外す
こともある。日本ではそこまで議論が至っていないが、18年度は医療サービスや薬の値段の公定価格である
診療報酬が改定される年であるため、社会保障費の自然増を1300億円圧縮するためにも費用対効果の
面から薬価見直しがされる予定。
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■残業減・休日増の中小企業助成拡大へ
〇厚労省は2018年度から、残業時間の削減に加えて休日を増やした中小企業に対して最大200万円を
助成する方針だ。現行の仕組みに比べ助成金は最大で4倍になる。19年度から残業時間の上限規制を導入
するのを見据え、中小企業が長時間労働を減らす取組を後押しする。
〇厚労省は長時間労働の是正などに取り組む企業を対象に、職場意識改善助成金を設けており、その中の
「時間外労働上限設定コース」を大幅に拡充する。現在は、企業が残業時間の上限を月45時間・年360時間
以下に設定すると最大50万円を助成する。これを、月80時間・年720時間超の残業時間だったところが一気
に達成した場合、助成金を100万円に引き上げる。月80時間・年720時間以下にした場合も同50万円を助
成する方向で、増額と合わせて支給の条件も緩和する。
〇加えて新たに週休2日制を導入する助成金を上乗せする措置を設ける。1カ月あたりの休日を4日増やすとい
ずれも最大で100万円、3日増で75万、2日増で50万円、1日増で25万円だ。残業時間の抑制と合わせ、企
業は最大で200万円の助成が受けられる。助成金の名称は「時間外労働党改善助成金」(仮称)に変更する
予定。
〇助成金は労務管理するためのソフトウェアの購入や生産性を高めるための設備・機器の導入費用などに充て
ら れる。
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■年金支給漏れ10万人
〇大規模な年金支給漏れが発覚した。約10万人への未支給額は約598億円に及び、一度に発覚した支給
漏れとしては過去最大となった。会社員の厚生年金と公務員の共済年金が一元化してから2年がたつにも関
わらず、情報を管理するデータベースは旧来と変わらず、年金一元化が実を伴わない実態を露呈した。
〇支給漏れがあったのは「振替加算」と呼ぶ年金の加算部分。公的年金は世帯単位で設計されており、夫が年
金生活に入ると、その妻の扶養手当として「加給」が夫の年金にプラスされる場合がある。ただ、加給年金は妻
が65歳になって、妻自身がこそ年金を受け取り始めると支給停止になる。そのままだと年金が大きく減るので
妻の年金に上乗せするのが「振替加算」だ。振替加算の額は妻の年齢によって異なり、最大で月薬1万9千
円。
若い世代ほど金額は減る。妻が20年以上厚生年金や共済年金に加入している場合は妻にも一人前の年金が
支給されるので、その世帯には加給年金や振替加算はないといった支給条件もある。
〇今回の支給漏れとなった約10万人の大半は公務員世帯だった。公務員だった夫は共済年金を受け取るが、
共済年金も加給年金がプラスされ、その後妻の振替加算に切り替わる。ところが、共済年金の情報を管理して
いるデータベースに夫が加給年金を受け取っている情報が記録されていない場合などがありその妻に振り
替え加算が支給されない事態が起こった。未払いが20年以上続いているケースもあった。
厚労省は再発のための、情報システムの改修を進めるという。
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■私の好きな山・登山道(山形県羽黒山)
〇出羽三山である、月山、湯殿山、羽黒山のひとつで、標高414mです。
〇医師団で山頂まで登るには、1時間程度ようするが、石段2446段を上るので、それなりに大変です。
〇登山口は、羽黒山参道の近くにある「いでは文化記念館」が出発点となる。
〇羽黒山参詣道の「随身門」をくぐり、祓川を渡り、樹齢千年以上爺杉を見ながら羽黒山五重塔につきます。
五重塔をこえると、一の坂、最も急な二の坂、最後の三の坂を上れば山頂の「三神合祭殿」で、月山・羽黒山・
湯殿山の神様が合わせてまつられています。
〇羽黒山のHP:http://hagurokanko.jp/miru/hagurosan/ishidan.html